イギリス留学 ざっくり日記

大学院で社会開発を学んだ話

学び

勝手に尊敬② エスコバル・アルトゥーロさん

前回の記事のセンさんに引き続き、尊敬する人をもう一人ざっくりご紹介します。 お二人目:エスコバル・アルトゥーロさんコロンビア出身の文化人類学者です。 エスコバルさんのすごさは、「脱開発」という考えを深め続けている点だと思います。エスコバルさ…

勝手に尊敬① アマルティア・センさん

今回は大学院で勉強し始めて、「まじ、この人すごいわ・・・!!」と尊敬を深めた学者さんについて書きます。皆さま大変有名なのでその考えを知る機会はあったのですが、「難しそう・・・」と詳しく調べなかったという・・・。 「もっと早く知っていれば良か…

「教育」の目的

今回は春学期に受講した「教育」の授業で学んだことを紹介します。主に教育と争いの関係を様々な角度から勉強したのですが、特にこの授業を通して教育の価値や効果を無条件に肯定しがちな自分に気づくことが出来たのはとても貴重でした。そして心に残ったの…

開発へのCriticalな視点②

前回の記事に続いて、授業で紹介された近代社会をどう捉えているかの分類4つを紹介します。*1 1. ‘Everything is awesome!’ ‘space singularly affirmed modernity’s shine, grounding humanity in the advancements in science and technology achieved wi…

開発へのCriticalな視点①

今回はcritical thinking(批判的思考)ってこんな風に考えるんだなあ、と印象的だった授業について書きます。 それは秋学期、大学院に入学して最初に受けた「理論」の授業でした。第一回目だったので、まず授業の大まかな流れを説明した後、先生は大学院で…

人権についての考え方②(子どもの権利について)

前回の記事に書いた人権の議論に続いて、2つ目の議論である子どもの権利について書きます。 世界人権宣言の考えを子どもに当てはめたものが1989年の国連総会で採択された’Convention on the Rights of the Child’(UNHCR)、「子どもの権利に関する条約」で…

人権についての考え方①(普遍主義と文化相対主義)

今回は春に受講した「子ども」についての授業で学んだ、人権について紹介します。 この学びが印象的だったのは私が社会課題を解決すべきと憤る時、「なんてひどい!これは人権を侵害しているのでは!?」と考える傾向にあったからです。でもじゃあ人権って何…

DecolonizationとAlternatives(開発に代わるもの)について

今回はDecolonizationとAlternatives(開発に代わるもの)について書きます。授業ではDecolonizationと開発について話されることが多く、この議論から開発と近代について理解を深めることが出来ましたので紹介します。 Decolonizationとは辞書*1によると「脱…