イギリス留学 ざっくり日記

大学院で社会開発を学んだ話

コースメイトについて(出身国や交流の記録など)

今回は私の学んだ社会開発課程(コース)の様子についてご紹介します。一例としてご参考いただければ嬉しいです。
社会開発コースには30名弱の生徒がいました。イギリス人数名、日本人数名、後は各国一人ずつ、という感じで、アフリカ・中南米・アジア・中東地域から数名が来ていたので結構多国籍でした。2割がパートタイム(仕事などと両立するため1年間に2単位とって2年間で修了する形式)、その他は私と同じくフルタイム(1年間で修了)でした。大学院には100名以上が所属するコースもあったので私のコースは比較的小規模だったと思います。また、自分以外はヨーロッパ諸国出身の生徒だった、とか、インド出身者が3割を占めるコースだったなど、その年またコースに拠って違いがあるようです。

コースメイトは20代前半が半数で、私のような30歳以上の人は2割くらいでした。最初は気後れしたものの、コースメイトはみんな優しく気さくだったので、年齢を気にせず楽しく話せるようになりました。会う機会は少なかったのですが授業の合間に一緒にお昼を食べたり、課題が終わってパーティしたり海で遊んだりしたのがとても気分転換になりました。

私はたくさん生徒とわいわい遊ぶ、というよりは授業で会った数人と仲良くなって授業の合間やお昼ご飯を食べながら話す時間が好きでした。そして英語能力的にも性格的にも話すのが得意な方ではないのでゆっくり簡単な言葉で話すことが多かったですが、ネイティブの子も丁寧に対応してくれる子が多かったので有難かったです。(たまに早口で話して、私がついていけないと他の人とだけ話したりする人もいましたが、まあ仕方ないかなと思っていました。)他の国から来ている人たちと話すことが多かったので、慣れない大学院生活への不安、先生の評価、将来について・・・と色々話せて、とても息抜きになりました。

◆例えば、授業の後に昼ご飯を食べながら・・・
・コースメイト1:「あーだるい。もう仕事に戻りたい。もう『学問』はいいよ、僕は紙一枚(修了証)がもらえればいいんだよ。」
・私:「なんか読んで書いてだけだと、偏ってる気がするよね。仕事で必要だと思ったから進学したんだけど。後さ、頑張って貯めたお金が目減りしてくのがすごい恐怖だよー。」
・コースメイト2:「イギリスは物価高いしねー。まあ仕事するのは大変だけどね。」
・私:「うう、そうだよね・・・前どんな仕事してたんだっけ?」
・コースメイト2:「それがさあ、首都で政府機関に勤めてたんだけどそこの上司がさあ~!!」
と前職の話になり、なぜ修士を取ろうと思ったかを言い合い、最後は「頑張ろうね!修士取ったら希望する仕事に応募出来るもんね。お互い希望が通るといいね!」と励ましあったり。

◆また別の日にはエッセイで追い込まれている時に大学内のカフェで偶然会って・・・
私:「どうしよう。エッセイが全然進まない。図書館にいたんだけど、集中出来なさ過ぎて逃げてきた・・」
コースメイト1:「私は午後からの授業の準備してるよ。エッセイのアウトライン作らなきゃだし、大変だよ・・・」
私:「もう逃げたい。どこでもいいから逃げたい。もう読みたくない。」
コースメイト2:「・・・旅行とかいいよね。」
コースメイト1、私:「旅行―!行きたーい!」
コースメイト2:「じゃ、授業行ってくるわー」
コースメイト1、私:「・・・いってらっしゃーい・・・」
コースメイト1:「今朝具合悪くて病院行ったんだけど、入学してから病院行くの何回目だろ。原因不明。自分の国ではこんなに体調崩さなかったから、イギリスの気候のせいかなー」
私:「えーー大丈夫!?」
コースメイト1:「大分良くなってきたから大丈夫。」
という、とりとめもない話を30分くらいして
私:「話聞いてくれてありがと。大分気持ちが落ち着いてきた。現実に戻って図書館でエッセイ進めてくる。体調早く戻るといいね。」
ク1:「ありがとーお互い頑張ろうね。」
と、名残おしく別れたり。

そしてエッセイ締め切りの終盤に会ったコースメイトと言い合っていたのが’Good luck and Survive!’でした。終わったらご飯食べにいこうねとか言い合って、それが無事実現した時は本当に楽しかったです。
仕事で会うと組織や役割の違いでこんなにフラットに話せなかったかもしれないので、気さくに自分のお国事情から授業に関連する開発の話まで話せる人は貴重だなと思い、それも嬉しかったです。もう世界中に散らばってしまいましたが、またどこかで再会出来たらいいな、と心から思います。

f:id:natsuko87:20200815114426j:plain