イギリス留学 ざっくり日記

大学院で社会開発を学んだ話

6.エッセイにかかった時間

進学前に疑問だった、「論文を書くのにどれくらい時間がかかるんだろう?」という点について私の体験を紹介します。
どれくらいかかるかは人に拠ると思いますが、私は書くペースをつかむまですごく大変で、最初のエッセイは予定通りに書けず最悪な出来でした。その反省を踏まえると、2000語といった比較的短い分量のエッセイでも、初めて書くなら遅くとも1ヵ月半前にはアウトラインを決定済みであるべきだったと考えています。
私はエッセイを4本書いた時点で、「なるべく早く、授業1回目から準備をする」「1~2回で書き上げるのではなく、読んで→書いて→読んで、を何回も繰り返す」とやっと自分なりの良い方法が分かりました。

初めてのエッセイと最後のエッセイ(5~6本目)は、かかる時間の差が大きかったので、当時のメモを参照に比較してみます。

1)最初のエッセイ(2000語)
最初のエッセイは、まともな文章(合格点の50点以上とれる文章)を300語書くのに約6時間かかっていました。そのため、2000語のエッセイ1本に対し8日間、2本のために16日間以上は最低でも確保すべきであったと反省しています。これはアウトライン決定し使う文献をざっくり決めた後に、2000語×1本を書き上げるには最低でも42時間(毎日6時間書くと考えても7日)、追加で校正の時間1日(少なくとも6時間以上)が必要だったと思うからです。

2)最後のエッセイ(5000語)
最後のエッセイでは、300語を3~4時間で書けるようになりました。(1時間75語~100語ですね。)結果として、5000語のエッセイ1本に対して校正含め約14日を使いました。最初のエッセイでは方法が分からなかった一番初めの下書きの作業も、1日6時間の間に必要な文献(20~30ページの論文)をいくつか飛ばし読み、重要個所にハイライトしてそれを300語~600語くらいにまとめることが出来るようになりました。
ただ、書く速度は日に依って違いました。6時間ずっと読んで書けなかった日も、逆に1日に11時間くらい集中して取り組んで900語かけた日もありましたが、私の場合は9時間くらい書いた翌日は集中力が6時間持ちませんでした。そのため、無理なく続けられる1日6~7時間×7日(1週間休みなし)で書く方法が一番続けられて良かったです。

とはいうものの、最後の6つ目のエッセイも予定通りに進みませんでした。予定通りに進まないことも予定して余裕をもって準備していたのですが、その余裕を食いつぶしどんどん遅れ、「もっと直したい。でも時間がない・・・。」と思いながら提出しました。思い返せば「よし、これで満足できる!」と思って提出した論文は、修士論文も含めありませんでした。ベストにたどり着かないけれど、ベターを締め切りまで追求する、なかなかきつい作業でした。